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実話怪談

実話怪談・自殺した霊の末路

投稿日:

これはリアル霊能者の敬忍(けいにん)和尚から聞いたお話です。
夜行列車ブログを通じて知り合い、実際にお会いしてお話を聞いてきました。

宗教観のお話が含まれているので、不愉快に思われる方もいるかもしれません。
あくまで怪談としてお楽しみいただけると良いかと思います。

当ブログは特定の宗教・宗派をオススメするものではありません。
むしろやこう本人が神仏習合してますので笑。
それでは始めましょう。

敬忍和尚は某宗派の大本山で修行した本物の僧侶の資格を持つ人で、僧侶としての家系や血筋なども後押ししてその宗派では高い地位に付くことができる資格を持っています。
仏教界もなかなかしがらみの多い業界だそうで、血筋や家柄やお寺の格がついて回るそうです。
神社でも血筋や格式は重要ですよね。
敬忍和尚はそういうのが嫌みたいで、現在は特定のお寺に属さずに普通に働いています。

さて表題の自殺者の霊について書かせていただきます。
仏教において人の魂というのは輪廻の輪の中で繰り返し転生し、修行を積んで魂のレベルを高めている状態だそうです。
魂の世界が本物の世界で、この世は修行の場。
死んでから再度生まれるまで二百数十年の歳月を要するので、この世で過ごす人生の方が短いということです。
魂の修行は、濁った水の器に一滴ずつ澄んだ水を取り込むことで器の中の水を清浄にしてゆき、最終的に澄み切った魂を目指すものです。
その一滴に相当するのが現世ということで、途方もない輪廻の先に魂の最終形があるわけです。
生まれ変わるたびに様々な経験を積み、様々な人と関わりを持ち、苦しみを乗り越えて天寿を全うする。
そうして輪廻の輪に戻り転生する時を待つのだと。

この世に生まれたのはこの世で経験すべき役割があるので、その役割を放棄して途中で投げ出すこと、自殺することはその魂を決定的に穢してしまう行為なのだと。
その人生だけでなく、それまでの人生の周回において関わってくれた全ての人に対して犯す罪なのだと。
さらに人だけではなく守護霊さんや主護霊さん、指導霊さんといったご先祖様その他のありがたい霊的存在の助力をも無碍にする大変な悪行であるそうです。
一滴一滴の積み重ねによって徐々に澄んでいたはずの魂が、まるでヘドロのように汚れてしまう絶対の罪なのだそうです。

そうした罪を犯してしまった魂はどうなるのか。
見捨てられます。
守護霊さんも主護霊さんも指導霊さんも、誰も手を貸してくれなくなるそうです。
死んだ魂は誰からの導きも得られず魂の世界に戻ることができません。
だからよくある怪談話のように、飛び降りた霊がその場で飛び降り続けている、という状況が発生するのだそうです。
死んだ時の状態から一歩も前に進めないので、延々と繰り返しその状況を続けるしかないのだそうです。

そんな魂が自殺のループから逃れるにはどうすれば良いのか。
一つは悪霊に取り込まれてしまうこと。
オバケの世界にも様々な人がいるそうで、良い人も悪い人も、生きている人間と同じ比率で存在しているそうです。
そんな悪い人(霊)に捕まって、悪い仲間のひとりにされてしまうこと。
これで死の状況を繰り返すループからは逃れることができます。
その後のチンピラ状態が幸せかどうかはともかくとして。

もう一つは幸運にも、見える人や成仏させてくれる人が通りかかることです。
たまたま通りかかったその人が、「よし助けてやろう」と積極的に導いてくれることで、自殺のループから逃れることができるのだそうです。
ただしその可能性は極めて低いと。
元々、人目につくところで死ぬ人はそうそういないのだとか。
ビルとビルの隙間、樹海の奥、アパートの一室などなど。
自殺した霊がとどまり続けるその場所に、積極的に助けてくれるような優しい霊能者が、たまたま訪れる可能性なんてごくわずかしかないのは想像に難くありません。

そういうわけで、自殺した人の霊というのはどうしようもなく不幸な状況をループし続けるという、本当にどうしようもない状態で何百年と存在し続けるそうです。
自殺したことを悔やんで心を改めて成仏を願ったとしても、守護霊さん達に見放されてしまっているので放置です。
「あいつも反省してるし仕方ねーから転生できるようにあの世に連れていってやるか」となるまでに百年どころではない年月がかかるそうです。

ここまで聞いた私は意地悪にもこんな質問を投げかけました。
「戦国時代の侍とか殿様はどうなるの?ハラキリだって自殺でしょ?特攻隊は?」
その質問は一笑に付されました。
ここからはインタビュー時の状況でお伝えします。

「それこそ利他行だよ。誰だって自分のためにハラキリしたわけじゃないんだから。家族を守るためだったり上司のためだったり、大きな目的のためにハラキリするからこそ天晴れなんでしょ。それこそ特攻隊の中にも嫌だ嫌だって言いながら死んだ人もいるだろうし、上官に騙されて志願しちゃった人もいるだろうけど、国を護り、愛する人のために前向きに死に向かって行った人達も確かにいたわけだから、人生の役目を放棄して自殺するアホとは違うよ」
とのことでした。
利他行、という言葉に素直に納得してしまいました。
むしろそうやって利他的に死ぬ運命を巡る人生を経験することは、それなりに魂のレベルが高いからと言えなくもありません。
こうして私の矮小なる横槍は一刀のもとに切り捨てられました。

敬忍和尚は語ります。
「だから自殺ってのはダメダメのダメなんだよ。輪廻のサイクルの中に自殺するっていう仕組みは存在しないの。人を殺してしまったり殺されたりという試練は存在するかもだけど自殺っていう仕組みはそもそもあり得ない。修行を放棄して「やーめた」つってバックれちゃったらみんな怒るでしょ?そうしたらもうそれまでの修行も全部パーだからね」
敬忍和尚の言葉には怒りが感じられました。
常に穏やかで飄々としている敬忍和尚には似合わない怒りの調子が印象的でした。

「悪霊に取り込まれるってところを詳しく聞きたいんですが」
と尋ねてみました。
「死んだ場所には念ってのが残るからさ。それを嗅ぎつけて寄ってくるんだよ。悪いのが。それで悪い仲間を増やそうとする」
あとはねえ、と続けます。
「自殺した霊がその場にとどまってるわけなんだけど、その念がまた自殺者を呼ぶのさ。自殺が多い踏切とかよく聞くでしょ?都内だと新小岩とかさ。そういうのが典型だよね」
自殺が多く発生する場所、というのは確かによく聞く話です。
「樹海だってそうだよ?あんなの元々はただの森だからね。誰かが自殺して有名になって「自殺するなら樹海」みたいな定番スポットになった。それで日本中から念が集まってくるようになった。ディズニーランドみたいなもんかな。なんとなく「みんな行ってるから私も行ってみようかな」みたいな」
「逆の意味での定番スポットですか」
「そうそう。行ったことない人でも一度は行ってみたいと思うでしょ?ディズニーランド。お金払ってまで。念ってそういうことだよ」

楽しそうに言う敬忍和尚。
内容のヤバさの割に聞いているこっちも楽しくなってきます。
「自殺した場所にとどまり続ける霊。その負の念が生きている人間を呼び寄せる。寂しいから一緒になりたくてそうする奴もいるし、自分だけ不幸なのが悔しくてそうする奴もいる。そういう感じで自殺者が集まりやすくなる。誰かが大掛かりに浄霊して全員成仏させない限りそういう場所は無くならないね」
「新小岩の霊は成仏させないの?」
「現在進行形でどんどん集まってるんだからもう無理じゃない?生きてる人みんなの意識を変えない限りね。それに新小岩だけじゃなくて色々な所にそういうスポットあるよ。もう何百っていう霊がウジャウジャしてるところ。全部やってたら体が持ちませんわ」

敬忍和尚によると未成仏霊というのは大変な数がいるらしく、毎朝お経を上げている祈祷の最中にも結構な数が成仏していくそうです。
その毎朝の祈祷の際に起きた珍事件についてもお聞きしましたので、次回のエピソードとさせて戴きます。

まだまだ続く敬忍和尚の心霊説法。
長いシリーズになりそうなのでお楽しみに。

繰り返しますが実話怪談です。
他の実話怪談エピソードもそうですが、全てご本人からお聞きした内容を読みやすくしたうえで掲載しています。
私の創作は1ミリも入っていませんのであしからず。

  • この記事を書いた人
やこう

やこう

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