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556 :本当にあった怖い名無し:2009/12/04(金) 05:16:09 ID:rWvInYPOO
天明の大飢饉の話で、彼岸花の名の由来について思い出した。
あれは日本自生の花じゃなくて、何時からか河原に故意に植え始めた花で
現に増える速度が物凄く遅いんだわ。1年に10センチ増えるかどうか位遅い。
でも田畑の近辺には必ずまとめて植わってる。その理由なんだけど…。
彼岸花は毒を持った植物なんだけど、飢饉の際は無害な草木も食い尽くしたら
あの花も食されるようになったんだって。
水にさらしたり茹でたりすれば、一応どうにか食べられる程度には毒抜きが
出来るらしいからね。
それさえ食中毒の危険を承知で食べ尽くしてしまったら、いよいよ残されたのは
先に死んだ者の肉や脳髄…。
特に子供の頭を丸焼きにし、引き出して食べた脳はことのほか美味だったと…
つまり餓鬼道に堕ちる直前、人であるうちに最後に食される物、しかも血の色を
彷彿とさせる花を咲かすから、彼岸花と呼ばれるようになったんだって。
今では、若い人は季節の花として愛でたり、生け花に使うことさえあるけど
年配の人は縁起が悪いと、敬遠するのも珍しくない花だよ。