654 :647:2012/05/27(日) 00:47:43.25 ID:X4voOScY0
○山に車で登ると道の途中に地蔵と木の看板?みたいなのがある。
看板には文字が書かれていたがぶっちゃけ車の速さと辺りの暗さで何を書いているか全く見えなかった。
賽の河原の近くにある駐車場についたのは2時半くらいだったと思う。
この○山は標高自体は高くはないが、活火山ということで独特のにおいと霧のせいか
この日きた中ではダントツでやばい雰囲気がした。
てかそもそも霊山ていわれてる場所だし、そりゃそうだよな・・・。
駐車場に着くと、その異様な雰囲気のせいか降りるのがほんとに嫌になるくらいだった。
A”まじで行くのか・・。”
D”なんか時間も2時って・・・いかにもって感じだよな・・・。賽の河原もあるんだろ?”
俺もAもDも結構弱気だった。
弱気になる理由はいくつかあった。
・まず地蔵の数が半端ない。
・霊山て結構しゃれにならんのでは?
・賽の河原って子供の霊関係だったよな・・・?
・上る前より霧が異常に濃くなっていること
などなど色々あげるときりがない。
655 :647:2012/05/27(日) 00:48:26.78 ID:X4voOScY0
そんな中でもBは余裕をかましていた。
こういうときのBはある意味では勇者に見える。
B”大丈夫だって。俺がいるから、なんともねーって!”なんで?って思ったけど
このときはほんとに心強く見えた。
さらにB”マジこんなのでびびるとかお前らへたれすぎ。だっせー”とかすげぇ煽ってくる。
あまりの煽りにAもDもむっとして”じゃあ、ついてってやるよ”
しょうがないので、俺もついていくことに。
少し歩くとすぐに賽の河原&地蔵がずらーっと並ぶ一本道がある。
A”うわぁ、マジであるんだな。石がたくさんつまれてるな・・・”
D”なんだろ、この変な気分になってくるなここ”
しばらく歩いてるとまたBが煽ってくる。
B”お前らほんとびびりすぎだよな。たいした事ねーって!”といった瞬間に
つまれている石を蹴って倒しやがった。
これにはさすがに俺たちもすげぇ引いた。
俺”さすがにそれはねーだろ・・・。まじ引くわー。”
B”なにマジになってんだよお前。ださいよ。”
ここで俺もちょっと頭にきて、
”確かにこういう場所に夜遊びに来てる俺もあれだけど、最低限のルールみたいなのはあるだろう?
こんな非常識な事するんなら、俺帰るわ”
AとDもさすがにこれにはついていけないということで
結構場がしらけて帰る事になった。
656 :647:2012/05/27(日) 00:49:20.89 ID:X4voOScY0
車中ではBも懲りたのか
B”さっきはごめんね。悪乗りしすぎたわ。”
俺も酒が入ってたからまぁ、しょうがないということで気を取り直すことにした。
それでその日はしらけて、Aの家に戻ってウィイレ大会することになった。
Aの家についたのは3時半くらいだった。
Aの家に着くとAも酒を飲み始め、ウィイレをやりながら
その日に起こった事を振り返った。
結局、なんか起こったのって1件目だけだったよなとか、俺が怖がりすぎとか笑い話をしていた。
すると突然、家の中から
”バチンッ!”っていう音がなった。
なんというか金属がぶつかるような音っていうのかな・・。
結構おっきな音だった。
最初は気にしなかったが、今度は”バチン、バチン!”と2回。
ここでさすがにみんなで何だこの音?って話になった。
もしかしてラップ音じゃねーのか・・・?
とか言ってる内に、また”バチン!バチン!バチン!”と3回。
657 :647:2012/05/27(日) 00:50:05.42 ID:X4voOScY0
音だけがなってたのでそこまで怖くなかったが、間違いなく何か俺たちが普段体験することができない
現象だということだというのがわかった。
B”これラップ音だぜwwww今3回なったから次4回なったりしてwwww”
すると次は4回なった。
BのテンションはMAX。しかしこの直後にテンションが駄々下がりになるとは・・。
B”うはw4回なったwwwwじゃあ次は5回かなー・・・・”
ならない・・・。ジョンカビラの実況がむなしくTVから聞こえた。
シーンと静まり返った瞬間ふとなぜか皆が同時に窓を見た。
”うぉおおおおおおおおお”
窓一面にでっかい男の顔がなんともいえない表情でこちらを見ていた。
”うぉおおおおおおおおお!!!”
人間マジでびびったときはうぉおおおおおおと言うらしい。
さっきまで余裕だったBさすがにびびって、4人で布団の中に包まり、何がなんだかわからないこの状況に
怯えてた。
こういう状況で自然と出てくる言葉が、”ごめんなさい”だ。
4人でずっと”ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、すみません、すみません、すみません”とひたすら
謝り続けた。
ほんとに恐怖そのものだった。
どのくらいそうしていたかはわからないが、気づいたら鳥の鳴き声が聞こえてきた。
朝が来た・・・?と思って恐る恐る窓を見ると外は明るくなっており、顔は消えていた。
658 :647:2012/05/27(日) 01:06:45.17 ID:X4voOScY0
なぜこんなことになったのかという事を話し合った。
遊び半分で行っては行けないところに行ってしまったからという事に落ち着いた。
とりあえず明るくなったし、その日に行った3件のスポットに行き、霊?に謝りに行こうという事に。
1件1件回って最後に○山の賽の河原という順序に行くことに。
眠い中目をこすりながら、最後の賽の河原についたのは昼の12時くらいだった。
とりあえず、Bが蹴って倒した石を元に戻した上に山に向かって謝ろうということに。
A”お前蹴って倒したのってどこだよ?”
B”ああ、覚えてる。こっちだ。”
少し歩くと突然Bが立ち止まった。
というか少し震えていた。
どうしたんだ?と聞くと”倒した石が元にもどってる・・・。”
ここでさらにゾッとした。
その後は4人そろって”ほんとにすみませんでした。もうこんな馬鹿なことはしません。”って謝って帰りました。
ちなみにビデオだが、撮ったつもりなんにも写ってなくて不思議!状態でした。
電源が落ちてたのかな・・・。いやでも、ちゃんと作動してたはずなんだけどね・・・。