おバカバーテンダーのジュン君 昔話その3。 前話はこちらから。 「ホッピングあるじゃないっすか。ピョンピョンするやつ」 バーカウンターの向こうで小さくジャンプして見せるジュン君。 「そいつ多分ですけどホッピングやってて死んだんすよ」 小学生の頃、彼は学校からの帰り道で不思議なモノを見た。 その日は体調不良で欠席した友人のS君の家に、クラスメイト達と学校のプリントを届けに行った帰りでいつもの道ではなかったという。 なんの変哲もない住宅街の路地の向こうに、一人でホッピングをする子供の姿があった。 下級生だろう ...