82 :本当にあった怖い名無し:2011/05/26(木) 03:48:29.70 ID:3QwW7Qbr0
うわああああああ久しぶりにきたあああああああ
と頭だけがフル回転。何でこんなに思考がはっきりしているのに目が覚めない!?
あせるけれども動かない、声を出しても一人ですから意味がない、
もう足音の主が到着するのを待つしかないんですよね
体感時間で20秒ほどかけてそいつは現れました。
白いカッパ?かもしくはワンピースを着た人間が視界の端をよぎります。
なにぶん記憶だけですし夢の話であいまいですが、その時は何故かもう足音がしてないかったように思います。
上下共に白色の服、髪は肩まで位あって顔は見えません。多分男だと思うのですがやけに細く、そいつは部屋の端で僕を見ています。
やっばいやばいやばい・・・とにかく近づいてこないことを願いながら何とか起きようとしていました。
とその時、そいつがふいに
何かを言いました。
かすれた低音で、性別は分かりませんでしたが、僕はその声を聞いた直後にはねるように身を起こしました。
ストーブはやっぱり倒れていません。夢だったようです。
起きてから思い返したところ、そいつは
「雨が、降るぞ。虫が沸くぞ」
と言っていたように思います。意味は分かりません
『幽霊は2階だから1階は安全神話』が崩れ、僕はこれからどうしようかと途方にくれました。
とりあえずその日は晴れでした
85 :本当にあった怖い名無し:2011/05/26(木) 04:25:01.98 ID:3QwW7Qbr0
3件目は時期がかなりすぎて初夏、ちょうど今ぐらいの時期ですね。
交番のアスベストを何とかするってことで業者さんにお願いしたことがありました。
世間で話題になって早数年、後回しもいいところですがやっと予算が下りたとかで総務が動いてくれました。
僕としては(というかその交番の係員全員)アスベストより優先して取り除くもんがあんだろwwwwと思っていましたが
本署で引継ぎを終えて交番に到着するとガチでムチな兄貴たちが駐車場でタバコを吸っていました。
(来客者が来る場所でクダまいてんじゃねぇよ・・・一般の方が怖がるだろうが)と思いましたが表情筋は鍛えられております。
至ってさわやか(と本人が思っている精一杯の)笑顔で
「あ、おせわになりますぅ~。作業は順調ですかぁ~?」と聞いたところ、一人の兄貴が
「いやそれが・・・中にいるお巡りさんが鍵を開けてくれなくて・・・」
いやwwwww一人交番だからwwwww今前当務の人と引継ぎしてたからwwwww
昼間の奇襲でしたのであまり怖くはなかったですが、業者さんは総務から合鍵を預かってると聞いていたので、兄貴に確認してみると
・鍵を使ったけどつっかえたようにドアが開かなかった。
・チェーンか何かだろうと思い、実際耳を澄ますと中で音がする
・呼びかけても応答がないのでとりあえず出てくるのを待ってた
との事でした。
その後もう一度手持ちの鍵で開けるとドアはすんなりと開き、当たり前のように2階の扉は開いていました
86 :本当にあった怖い名無し:2011/05/26(木) 04:25:50.55 ID:3QwW7Qbr0
最後です。
これが一番怖くて。僕は耐え切れずに上司に直訴し、10ヶ月という半端な時期にもかかわらず交代してもらいました。
季節は夏の真っ只中です。
そのころになると僕はできる限り交番に寄り付かず、書類整理の時と来所者がいるときだけで、後は寝ずに町を警邏するようになっていました。
その日は運悪く書類が多く、交番でしこしことPCを叩いていました。
仮眠時間に突入しており個人的にはいやな時間帯でしたが、仮眠時間は唯一交番の中扉を閉めて(その時間帯の来所者は近隣交番の人がカバーしてくれる)書類に専念できる時間でしたので、作業が進むのが唯一の救いでした。
おそらく4時位のことでしょうか、外の駐車場で車が止まる音がしました。
「来所者?この時間に?緊急か?応援呼ぶより対応した方がいいな」
その辺りまで考えて鍵を開けようと椅子を立ち上がったところで外の扉がガラガラと開きます。
「お~ぅ○○。仕事しとるか~?」
隣の交番の先輩の声でした。
仮眠中の交番管内は隣の係員が回ってくれるので、その際にこのように様子を見に来ることはままあります。
あぁ先輩かよかった書類を続けられる。何て思いまして
「○○~。開けろや~電気ついとんのやから起きてるんやろが~」
先輩が呼びます。最近は寝る時も電気つけっぱですがそんあこと先輩は知らないでしょうし、素直にあけようとして
あれ?
先輩なら当然のようにするアレがない
先輩なら、当然、
合鍵の場所を知ってる
87 :本当にあった怖い名無し:2011/05/26(木) 04:27:03.64 ID:3QwW7Qbr0
当然部外者は絶対分からない場所に隠しますが、
交番員が別件対応中の応援のため、近くの交番員は合鍵の場所を知っています。
「○○。開けてくれやぁ」
外からの声、とっさに、答えちゃダメだ、窓から駐車場を覗く。
車は、ない
「あけろ~」
誰だこいつ。何だこいつ。あけたらいかん。あけたらいかん。ドアをはさんで聞こえる声、振り返ると、さっきまで閉まってた扉が
中もやばい、どうしよう、明かりがついてることだけが唯一の救いでした。
いつの間にか声はなくなり、それでもドアの向こうにははっきりと気配が(いやただビビッてただけかも試練ですが)
そのままトイレに引きこもり朝を待ち、半泣きで上司に直訴して交代しました。
引継ぎの時の同僚は、僕の話を聞いて笑いました。
更にその半年後、移動で町を移り、その後はしりません。
以上で僕の話は終わりです。
三河の海沿いのある町で起こった、ガチで本当の話です
書いてて思い出したらまた怖くなった。もうすぐ朝だし寝るのはやめようと思います。
長々とお付き合いありがとうございました