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49 :本当にあった怖い名無し:2010/09/10(金) 22:53:16 ID:9VtUz/Nz0
現役看護師の母から聞いた話です。
そのまま人称は一人称にさせて頂きます。
とある国立病院での出来事です。
私は平成一年ごろからそちらの外科病棟に配属されました。
ある夏の盛り、70代のアメリカ人男性、Jさんが初期の胃がんで入院して来ました。
さすがにこちらに来て何年も経つので日本語は堪能ですが、
やはり英語圏の方特有のなまりはありました。
Jさんは胃を四分の一ほど切除する手術を無事に終え、
その後の経過も良好。だったのですが…
手術後三日が経過し、私は夜勤で病棟の廊下を回っていると…
トイレのほうから、なにやら男性の話し声が聞こえます。
不審に思って懐中電灯を片手にトイレに向かうと
「ばんざーい!ばんざーい!」
という声が聞こえます。かなりの大声です。
男子トイレを覗くと、
そこには大柄なアメリカ人男性Jさんが
トイレの床に仰向けになり、ばんざいをしているではないですか。
また、「貴様はそれでも日本男児か!」のようなことも叫んでいます。
驚いて、Jさんを抱き起こすと、「さわるな!アメ公め!」と言って
暴れだしてしまい、手が付けられない状態になったのです。
そこで、ひとまずナースステーションに戻り、応援をお願いしました。
ナース二人で問題のトイレに駆けつけると…
なんとJさんは吐血をして気を失っていたのでした。
50 :本当にあった怖い名無し:2010/09/10(金) 22:54:08 ID:9VtUz/Nz0
そこで、ドクターを呼びましたが
ほぼ手遅れの状態で、心停止、呼吸停止の状態でした。
心臓マッサージを懸命に施しましたが無駄でした。
結局Jさんは帰らぬ人となりました。
検死の結果、胃に古い弾丸がめり込んで傷口が開いていたそうです。
そして、トイレで暴れて亡くなったその日は終戦記念日でした。
良く考えてみると、Jさんの口調は英語なまりのそれではなく、
はっきりとした日本語で、とても70代には思えないほどの力強さだったのです。
弾丸を例え飲み込んだとしても、切除部分にめり込む可能性は低いし、
かといって昔からめり込んでいた可能性は皆無(手術をしたのだから)です。
結局は分からず終いとなり、異物を飲み込んだことが原因と判断しざるを得なかったよです。
この話は、当時の医師とナースの間で有名な話でした。