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581本当にあった怖い名無し@2017/09/08(金) 19:50:52.78ID:5/ouYOvo0
これは俺が小学6年生の時の話です。
両親が共働きの為、毎年夏休みの間は田舎の祖父母宅にあずけられてた。
小さい頃からずっとだったから、そこでも友達は出来た。
その夏、田舎でできた友達と遊んで祖父母宅に帰る時の出来事です。
舗装もされてない道でそれを見つけました。
それは、小さな巾着袋。何気なくそれを拾い中を見ました。
おはじきみたいな物、和紙でできた人形、あと歯が何本も無くなってる古そうな櫛。
別に何も意識したわけではなく、それが落ちていた横の家に行き、
「こんちはー」って声をかけた。中から、おじいさんが出てきたので、
この家の前でこれが落ちていました。って、その巾着袋を差し出しました。
すると、おじいさんの顔つきがみるみるうちに豹変して、胸ぐらをつかまれながら
なんでお前がそれを持ってる!なんで持ってきた!なんで戻ってきた!
そんな事を怒鳴られながら突き飛ばされました。何が何だかわけもわからなく
泣きながら逃げ出し祖父母宅に帰りました。尋常ではない自分の様子を見て祖父母は心配し
声をかけてくれたのですが、なんか自分が悪い事でもしたのではと思い、ただ食欲がない
と言ってその夜は風呂も入らず床に入りました。
翌朝、早くから騒がしい音で起きました。祖父母も慌ただしく動いています。
何かあったの?と聞くと、近所のおじいさんが亡くなった。と。
朝ごはんを食べながら祖父母の話に耳を傾けていたら、それは昨日のおじいさんが首を吊ったと。
俺は、パニックになり泣きはじめると祖父母が大丈夫大丈夫と言うので、違う!そうじゃない!と、
前日の出来事を泣きながら話しました。すると、しばらく沈黙があってから祖父が言いました。
そうか、その袋に櫛が入ってたのか。昔、あのおじいさんの子供が行方不明になってまだみつからんのじゃ。
帰ってきたんだな。と。ちなみにその子の名前は「さち」って名前だと。
田舎でできた友達の中に「さち」って名の女の子がいた事は祖父母には黙ってた。そのおじいさんが亡くなって
から姿を見なくなったから、もしかしてそうかもと思って。
中学生になってからは、塾通いで田舎で過ごす夏はなくなった。