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怪談夜行列車

【新作洒落怖】山奥の小屋

投稿日:2022年2月5日 更新日:

本文

652 :山奥の小屋:04/04/13 02:23 ID:bzeP/fbt

高校生の頃、近くの山に友達3人(以下、私、K、S)とキャンプしにいった。
ひとまず私たちは暇だったので山を探検しようということになり
山の中へ入っていった。
けっこう山奥まできたところで、飽きてきて、日も暮れ始めたので、
そろそろ戻ろうかということになった。
引き返そうとしたそのとき、Kが奥のほうに小屋があるのを発見した。
私たちは好奇心からその小屋を調べようということになった。
…今思えば早めに帰るべきだった…
小屋はすごい古びていて、ひどく朽ち果てており、人の住んでる様子はない。
入り口と思われる戸はなかなか開かなかったが、KとSがこじ開けた。
中に入ると、やはり荒れていた。長いこと人は住んでないようだ。
広さは6畳ぐらいだったと思う。
タンスらしきものや新聞紙の束とかがひどい埃の中置いてあった。
友達が小屋の中を調べている間、私は座って束になっていた
新聞紙を上から読んでいった。いずれも日付は昭和36年ぐらいとなっている。
この小屋の住人は、この頃ここに住んでいたのだろうか。
私は一枚一枚新聞を取り、眺めていった。

653 :山奥の小屋:04/04/13 02:24 ID:bzeP/fbt

そして、その中の一枚に見覚えのある記事があった。私は驚愕した。
その新聞紙の日付は昨日のものだった!!
どうみてもこの小屋に人の住んでる様子はない。
私は激しく嫌な予感がした。そのとき
「うわー!!」とSが声を上げた。「どうした?」と聞くと
「その棚あけたらこんなもんが出てきた。」とSがいった。
みると棚から白黒の写真と御札がたくさん出てきた。
写真はなんと表現したらいいかわからないが、白い背景の中に
人型の黒い物体が写っている。出てきた写真全部がそうだった。
「やばい!!早くここから逃げるぞ!」私たちはすぐに小屋を出て
全力でキャンプ地にもどった。あたりはすっかりまっくらだった。
「今日のことは忘れようぜ。」とKがいったものの、
流石にその気味が悪いできごとを忘れることはできなかった。

そのキャンプを境にSの様子がおかしくなった。なんというか遠く
を見ているというか、まったく生気がなく、こっちが呼んでも反応しなっくなった。
ついには学校にもこなくなった。私は心配になりSの家に行った。
Sの母親は気まずそうに私を出迎えてくれた。
そして私はSの部屋に入った。

部屋中に例の白黒写真がびっしりと貼られていた。

出典http://hobby4.2ch.net/test/read.cgi/occult/1080824095/

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