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21 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:01/09/04 20:50 ID:NstVbbIs
これは、私が中学生の頃の話です。夏休みに友人同士で、柏原にある
「青少年野外活動センター」にキャンプにいく亊になりました。
「野外活動センター」に着くなり、そこの職員の男性が開口一番、
「ここはでるんやで」と、言い出すではありませんか。
私達は、子供をからかっているんだろうと、あまり気にも留めなかっ
たのですが・・・・・・・・・・・・・・・。本当に出たんですよね。
私達は、その晩はバンガローに泊まって、やはり友人同士が集まると、
はしゃいだりしてなかなか眠らないものです。
馬鹿な話や怪談話をしながら、話し込んでいくうちに、だんだんと夜
も更けていきました。
夜中の一時過ぎになって、流石に皆眠くなって来たのか、寝袋に入っ
て一人、又一人と寝始めました。
バンガローに五、六人でずらりと、並んで寝ていたのですが、私は一
番入り口に近い端っこで寝ていました。
それから少しして、夜中の二時頃。辺りはしーんとしていて、虫の鳴
く声しか聞こえません。私はうとうととし始めていたのですが、隣で
何かの気配を感じて、ふっと、振り向くと、(入り口の方に顔を向け
て寝ていたのです)人が正座して座っている。
22 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:01/09/04 20:50 ID:NstVbbIs
辺りが真っ暗で、月明かりくらいの光量しかバンガローの中にはない
ので、その人は暗いシルエットだけしか見えず、表情が窺えなかった
ので、私はてっきりと、隣で寝ている友達が寝ぼけて座っているのか
と、思っていたのです。
眠いのか、うつらうつらと、船を漕ぐように上下にゆらゆらと揺れて
いるのです。私は、「眠いのだったら、寝袋に入って、寝ればいいも
のを何を考えているのか」と、不思議に思ってみていたのですが、と
ころが様子がおかしい。
揺れがだんだんと、大きくなっているのです。がくんっ!!がくんっ
!!がくんっ!!がくんっ!!っと、そのまま前のめりになって、
ばたんっ!!っと、凄まじい音とともに倒れてしまったのです。
と、同時にその正座している人も消えてしまったのです。しかも、あ
れだけの大音響が鳴ったにもかかわらず、周りの友人達は何事もなか
ったように寝ているではありませんか。
私は何が何だか訳がわからず、怖いというよりも、何かとてつもなく
不思議な目にあってしまったという、感覚の方が強いのですが、とに
かく頭から寝袋を被って、今のは一体何なのだったのかと、考えてい
ました。
そして、辺りはしーんとしていて、虫の鳴く声しか聞こえません。今
度は、その虫の鳴く声に混じって、
ばり、ばり、ばり、ばり、ばり、ばり・・
・・・・・・・・・・・・と何かを噛る音が聞こえます。
23 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:01/09/04 20:51 ID:NstVbbIs
これは見れば絶対にやばいぞ、しかし、この音はいったい何なのか知
りたいという気持ちも強かったので、意を決して音のするほうに振り
向いてみると、これも暗いので、シルエットだけしか見えなかったの
ですが、どうやら着物らしきものを着た、髪の長い女性が、正座しな
がら何かを食べているではないですか。
まんじりもしないまま夜が明けると、昨夜、着物姿の女性が何かを食
べていた所に、飯ごう炊さんようにと、持ってきていたお米がばさっ
と、散乱しているではありませんか。
ちょうど、その周辺で寝ていた友人が「夜中に寝ぼけて食べたんだろ
う」といわれていたのですが、私は流石に「いや、違うぞ。それは昨
夜、君の枕元で、着物姿の女性が、そのお米を噛っていたんだ」とは
、言い出せませんでした。
この話には後日談がありまして、それから十数年後の話。昨年の暮れ
に「別冊宝島ウラ関西で遊ぼう」の「最強肝試しゾーンマップ」制作
のため、再びその場所を訪れたのです。
あちこちを歩き回っているうちに、私達はあるとんでもないものを発
見してしまったのです。それは小さな遺跡でした。
24 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:01/09/04 20:51 ID:NstVbbIs
その遺跡は比較的最近に発見されたようで、私達が中学生の時に行っ
たころにはまだ、発見されていなかったのです。遺跡の隣に立て札が
あり目を通してみると、この遺跡は六世紀後半に死者を弔った遺跡で
、この遺跡からは木櫃に入った遺体が、
二体出てきたそうです・・・・・・・・・・。
私が見たのは、その木櫃に入っていた
人達だったのでしょうか・・・・・・・・?