216 :本当にあった怖い名無し:2013/11/10(日) 01:19:23.01 ID:e4SlLL0S0
説明するようにAが言った。
「実は宿はキャンセルしなかったんだ。だから旅は決行できる。」
既に宿がキャンセルされていることを知っているということは、ばれていないようだった。
あるいは、ばれていても良かったのかもしれない。僕は混乱していた。
「3日前に旅は中止と決まっただろ。その際に、俺とこいつは別の予定を入れてしまったよ。」Cが言った。
散々引き止められ、断ることに時間を要した。
その間、今すぐにでも逃げ出したかったが、大学はおろか住所も知られているため穏便に進める必要があった。
Cのおかげで俺も冷静を取り戻し、何とかその日は解散となった。
解散となったあと、僕とCは3人の後をつけた。
すると3人は10分ほど歩いたところにある駐車場に入っていった。
しばらく待つと、Aが運転をする車が駐車場から出てきた。
Aは免許も持っていたのだ。
その後すぐに引越しをした。
引越しをするまでの間も家には物を取りにいくための1回しか帰らなかった。
引越しに日に久々に家に戻ると、誰かが侵入した痕跡があった。
卒業まではほとんど大学に行く必要がなかったため、C以外に会うことはなかった。
AとBとDとは連絡も取ることなく春になった。
217 :本当にあった怖い名無し:2013/11/10(日) 01:21:58.83 ID:e4SlLL0S0
以上が体験した話です。
この話は1年前の出来事です。
1年後にわざわざ書いたことには理由があります。
この1年間もCとは定期的に連絡を取り、数回飲んだりしていました。
そのCから昨日連絡があり夜に会ったのですが、その席で思いもよらない話がでてきました。
Cが先日ふと思い、大家さんから聞いたBが住んでいた家の名義の名前を検索したところ、
その人は1年前に死亡していたそうです。
死亡していた人が、僕たちの知っているBという人物である可能性は非常に高いと思います。
あのBと名乗る別人の顔が浮かび頭から離れません。