177 :6/7:2009/08/17(月) 18:47:31 ID:XLD8z8zdO
でもそれじゃおさまらなかったから秋山君までいっちゃったのね。
死んだ人の恨みとか呪いが禍々しいモノを呼んで
秋山君は食べられちゃった。可哀想に。
「そんなのないよ!じゃあ秋山悪くないんじゃん」神谷が言う
因果ってそんなもんなのよ。個人じゃなくて「血」に祟るの。親しい人とかね。
あんたらも心しておきなさいね。そういうのには人間の理屈は通用しないのよ
神谷のおばさんは最後こう言った
「見てなさい、あのお祖父さんだって」
さ~てお夕飯の支度しよっと!あ、木村くん(俺)も食べていきなさいね~と
おばさんは普通に台所に消えていった…
俺と神谷はすげぇ落ち込んでた(笑)だって、自分が悪くないのにそんな目に合うなんて怖すぎる…
何となくこの話は誰にもしない方がいい気がして(神谷のおばさんが変な人扱いされそうで)
俺と神谷だけの秘密みたいな扱いになった。俺も今や40近くなり、おばさんは鬼籍の人となったから投下した次第。
その後、秋山の祖父は病気になり、全身が麻痺。寝たきりになった。
祖母は看病疲れで亡くなり、じいさんは施設に入れられた。
179 :7/7:2009/08/17(月) 18:49:46 ID:XLD8z8zdO
秋山祖父は昔は強欲な金貸しやってて相当悪どかった、と後から聞いた。
じいさんが入れられた施設にうちの母親の同級生が勤めていて
その人情報だと、全身硬直していて座ることも出来ない
それなのに痛みが止まらない。いくら処置しても床擦れが治らない。
床擦れから感染して色んな病気になる、それなのに死なない。
「あれは生地獄だよ」と。
結局じいさんはつい最近まで、つまり20年近くそのままだった。
秋山母と秋山に関してはよく知らない。生きているのか死んでいるのかさえ。
結局全て偶然なのかもしれない。
秋山祖父はただ性質の悪い病気になっただけで
秋山母と秋山は精神病を患っただけ。
だって世の中には何も悪い事してなくても病気や事故で不幸な目にあった人はいっぱいいるし。
それでも俺は、いまだに墓参りや法事には真剣に参加してる
ご先祖様ありがとう、皆のおかげで俺は幸せに暮らしてます、と。