『怖い』を楽しむオカルト総合ブログ

怪談夜行列車

【新作洒落怖】ピエロのぬいぐるみ

投稿日:2023年4月26日 更新日:

本文

264 :本当にあった怖い名無し:2009/07/31(金) 00:03:55 ID:n5A4gLr50

私の体験した話ですが、怖くないかもしれません。
でも今でも頭に引っかかっている事なので、投稿させていただきます。

これは私が中学の時の話。
今は建て直して違うのですが、
当時歯磨きをしていると目の前にある鏡(大きめの丸い手鏡)
を立てかけていたので後ろにあるドアがちょうど見えました。
普段は気にしていないのですが、
歯磨きの時間が重なったりお手洗い(当時は廊下を挟んで向かい側の部屋に
仏間、そして隣がトイレ)に行く人がいたりすると時々鏡に人が写る。
けれどそれもあまり目に留めていませんでした。

それが、ある日の事です。

私はいつものように寝る前の歯磨きをしていました。
歯磨きが終り、確か口をゆすいでいた時でした。

266 :本当にあった怖い名無し:2009/07/31(金) 00:11:51 ID:ECTGx2Dz0

ふと鏡を見ると、ピエロのぬいぐるみが浮んでいました。
それは私の家にあったぬいぐるみで、オルゴールのついた音が鳴ると
首が回る、そんな愛らしいものでした。
また父が何かしていると、私は後ろを振り返りました。

ただ廊下だけが見えています。

何をからかっているんだと私は急いで居間に行きました。
その間の時間はほんの数秒でしょうが、そこには私以外の家族が揃って寛いでいました。
慌てた様子の私を怪訝に見ながら「どうしたの?」と尋ねます。
「いま、お父さんピエロ持っとらんかった?そこで」
「?」
「お父さんがなんでそんな事せないけんと」
もちろん、父はピエロのぬいぐるみなど持っていませんでした。
もし家族全員で私をからかおうとしていても、ピエロのぬいぐるみは仏間。そして居間はその隣です。
仏間にぬいぐるみを置こうとすれば、どうしても廊下に飛び出した私とすれ違わないといけなくなります。
その時になって、私はようやくこの奇妙な事態に気づきました。

そしてその時になって気づきました。
私はピエロのぬいぐるみが浮いていると思って振り返りましたが、
その時見えるべき『ぬいぐるみを持っている手』を見ていないのです。

その後、私はそのぬいぐるみがいつもの場所(仏間のタンスのガラスケース内)にあることを確認しました。
ごく普通の愛らしいピエロのぬいぐるみですが、このことがあってからは母に頼んで捨ててもらいました。
あれから家も変わって鏡もきちんとしたものですが、
いまだに咄嗟に鏡を見るのが恐いです。

出典http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1248761856/

  • B!

RECOMMEND

1

概要 2ちゃんねる・5ちゃんねる発祥の名作怪談「リョウメンスクナ」をアーカイブ&考察。 くねくね・八尺様・コトリバコなどと並んで洒落怖をジャンルとして確立した名作だと思います。 両面宿儺(りょうめんす ...

2

カルト 先日の【映画評】来る ※気持ち悪い人間関係+超絶エンタメに続き日本の除霊エンターテイメント作品をレビュー。低予算ながらしっかり除霊エンタメしてるので、オカルト好きなら必見の作品ですぞ。※知らな ...

3

オー・マイ・ゼット! 2016年制作。 東京03の角田晃広さん主演。 なんだかなあという序盤。 登場人物達の人となりや背景が描写されるも全員うさんくさいしどうでもいい感じで進行します。 後半15分ぐら ...

4

私とあの人は、世に言うところの幼馴染ってやつでした。 とは言っても、幼稚園から一緒で小学校中学校と同じクラスで……なんていう甘酸っぱいもんじゃなくて、病院でね。 私もあの人も、生まれた時から体が弱くて ...