本文
967 :K:2006/12/25(月) 17:49:41 ID:qlW2H6IlO
大学1年の冬休み、僕と彼女はクリスマスにどこでデートしようか、駅ビルのレストランで話していました。そのレストランは5Fにあり、けっこう広くて眺めがいいところです。僕たちは窓際に座りました。
僕「前ここ行きたいって言ってなかった?」雑誌のページを指して言いました。
R(彼女)「うん…そう言ったけど…やっぱり家でのんびりしない…?」Rはさっきから窓とその反対のレジを交互にチラチラ見ていて、落ち着かない様子。
僕「どうしたの?そわそわして」Rは窓を見ながら、「さっきから変な人がこっち見てるの…」窓に写る黒いコートを着た30代くらいのこちらを向き立っている男の姿を指差しています。
R「でも、レジ見たら…誰も…」Rは窓を凝視したままです。
968 :K:2006/12/25(月) 18:32:08 ID:qlW2H6IlO
言われるまま、レジの方を見ます。Rの言う通り誰もいません。窓を見ます。やはり男が写っています。しかし、さっきと違うのは…
僕「!?…歩いてる?」
男は明らかにこっちに向かって歩いてきていました。Rは青ざめたまま窓から目を離そうとしません。
…しかし、妙です。僕たちの席とレジの間は10m程です。すぐにここに来てもいいはずなのに、男の姿はずっと小さいままです。僕はもう一度レジを見ました。やはり誰もいません。
…嫌な予感がしました。僕は何度も窓とレジを見比べました。不審に思ったのか、店員が「どうしました?」と尋ねてきました。
僕「すぐにここを出よう」
R「え!?だってレジに…」僕「そうじゃない!レジにいるなら店員がここ来たらあいつは店員の後ろに隠れて窓に写んないはずだろ!?あいつは窓の外からこっちにきてるんだよ!」
そして窓を見ると、
僕「!!」
男は2mくらいまで近付いていました。満面の笑みを浮かべて。僕たちは何も言わず、呆気にとられる店員を残し、店を後にしました。
R「何でM(僕)といるといつもこうなの!?」半泣きで僕に捲し立てます。
彼女の気持ちも分かります。こういう目にあったのはこれで5回目です。