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怪談夜行列車

【新作洒落怖】助けてくれた母【短編】

投稿日:2024年5月31日 更新日:

本文

0327本当にあった怖い名無し垢版2021/05/24(月) 12:56:50.57ID:JV2V535V0

これは約10年前に体験した出来事です。

その当時、20代前半だった俺はまだ実家で暮らしてました。父親はおらず、母と二人暮らしです。

ある日飲み会があり、日が変わった深夜に帰宅しました。だいぶ酔っ払ってる俺は母を起こさないように静かに自分の部屋へと向かいました。

俺の実家は二階建てで、二階にある二部屋を俺と母のそれぞれの部屋として使ってました。階段を上がり、短い廊下があり、左右に引き戸があり、右が母、左が俺の部屋でした。

俺は自分の部屋に入ると、スウェットに着替え早々にベッドへと潜り込みました。酔いも手伝ってか、横になるとすぐに寝てしまいました。

どれくらい経った頃でしょうか。突然金縛りにあい、目が覚めました。しかし、体は動きませんし、声も出せません。よく、目だけは動かせるって話を聞きますが、その時は目を開くことさえできませんでした。さらに、人生で初めての金縛りだったので完全なパニック。ひたすらもがき、出ない声を一生懸命出そうとし、向かいの部屋にいる母に助けを求めました。
そうすると、突然部屋の引き戸が開けられる音がしました。俺のうなされてる声を聞いて母が起きてきてくれた、そう思いました。母は俺の側まで来ると
「金縛りかい?つらいだろ?」
そう言って、俺の足をさすり始めました。すると、動かすことの出来なかった足が動くようになるのを感じました。そうして、足から徐々に上半身へ向かって金縛りが解けていきました。その間に母が部屋にあるソファーに座ったのが音でわかりました。
そして、全身の金縛りが解け、声も出せるようになり、母にお礼を言おうと目を開けると、
まったく知らない女性がそこにいました。
女性は薄く微笑んでおり、そして、ゆっくりと消えていきました。俺は混乱と恐怖で気を失い、気がついた時はもう朝でした。

その後、ご先祖様の誰かなんじゃないか等考え、祖父母の家にある写真を調べたりしましたが、あの女性は見当たりませんでした。
俺を助けてくれた女性は誰なんでしょうか。

出典https://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1617288162/

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