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892 :本当にあった怖い名無し:2010/09/09(木) 14:01:09 ID:rTFL1OQS0
夏に、田舎に帰った時に、犬2匹の散歩がてら、
母と子供たちと、山の上にある公園に遊びに行った。
芝生の上は動物禁止だと書いてあったので、歩道で犬の散歩をした。
最初はオス犬を連れて行き、歩道を挟んで芝生の公園の反対側に「ツツジ園」と書いた看板を見つけた。
林の中に続く小さな道は山の側面を下っていた。
ツツジの季節では無いが、ちょっと興味が沸いたので入ってみる事にした。
すると、昼間なのに何か陰鬱な空気に包まれているので、一旦立ち止まり、
坂を下りる事をしばし躊躇った。でも、何があるのか気になり、更に進もうとすると、
犬も入り口からまだ数メートルなのに、前に進む事を拒み、引き返そうとした。
一度母と子供たちの所に戻り、今度はメス犬を連れて散歩した。
歩道をグルグル回っているうちにまたツツジ園の看板の所まで来た。
もう一度入ってみようとすると、メス犬が拒絶する。
入り口まではすんなり入ったオス犬とは違い、もの凄い拒否の仕方だった。
首をプルプル横に振り、「イヤ!イヤ!イヤ!」とでも言っている様だった。
その事を母に話してみると、その坂の下には墓地があり、その先には
山の中腹から麓まで続く、やけに長い滑り台がある。20年ほど前に
一人の男性が勢い良く滑っていたところ、何故か滑り台に垂直に横倒しになった木があり、
男性は顔面をぐちゃぐちゃに骨折し、即死したと言う事だった。
滑り台自体は細いローラーが連なっているもので滑りが悪く、
多分ダンボールか何かを敷いて滑ったのだろう。
しかし、なぜそこに木が横倒しになっていたのかは不明なのだそうだ。
それ以来、ツツジ園を通り、滑り台の乗り場に続く道の途中の公衆トイレで、
顔面が陥没した血まみれの男の幽霊の目撃談が多数あるという。