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660640@父親からの着信2017/09/13(水) 00:05:16.11ID:WE4O/jpj0
15年ほど前、俺は北陸のとある大学に通ってたんだけど、そこで仲良くなった現地民の友達3人(以下A,B,C)と夜ドライブしてたら運転してたAが
「おいM(俺)、お前心霊スポット好きなんだろ?東尋坊行ったことないだろ、連れてってやるよ」
もちろん快諾し、1時間くらいかけてそこへ行ったんだ。そのときは確か22時だったかな、まぁ暗くて何か出そうな雰囲気。「救いの電話」なんてのもあったりで「あぁ、ホントに自殺の名所なんだな」なんて納得してた。
んで、崖のすぐ近くまで行くと眼下に海が見えてすごい光景だった。死にたい人はそこに吸い込まれるんだろうな・・・などと思ってたら俺のケータイが鳴った。
661640@父親からの着信2017/09/13(水) 00:06:37.94ID:WE4O/jpj0
着信は父親からだった。なんつータイミングだと電話に出ると
「M、お前今どこにいる?なんかお前の周りに変なのがたくさん集まってるぞ。引っ張られて死にたくなかったらそこから今すぐ帰れ」
初めてゾッとした。父親は俺が東尋坊にいることなんか知らないはずだし、もちろん俺の地元(かなり遠方)にいる。この時代のケータイはガラケーだしGPSなんかも付いてない。
そんなん言われたらもう怖くてこんなとこには居られない。電話を一方的に切られたあと、なんだなんだとどよめくABCの3人に「俺はもう無理。帰ろうぜ」と促し東尋坊を後にした。
662640@父親からの着信2017/09/13(水) 00:07:34.86ID:WE4O/jpj0
案の定、今の電話はなんなんだ、と3人に詰め寄られた。だから電話は父親からで、言われたことをそのまま話すと皆一様に青ざめていた。
「お前の親父さん、霊能者?」って聞かれたけど「そーいうのが視えたり感じたりできるただのサラリーマンだよ」と答えておいた。
その後も特に友人たちも俺も特に霊障など何事もない。
俺自身はガキの頃以降は霊的な経験はほとんどなくて、そーいう気質は受け継がなかったようだ。だいぶ経ってから遺影に睨まれる経験をしたぐらい。
幽霊は出なかったが、俺にとっては洒落にならんかった出来事。