長編第六作へ続く幕間の物語。
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拝啓 タラチヒメ様 01
「みーちゃんあのね、お母さん、ちょっと困ってるのよ」 電話を取るなり母はそう言った。 怪談ナイトの件で素姓がバレたかと思い、もしや怒られるのではと身構えたが、続いた内容は全く予想外のものだった。 「前 ...
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拝啓 タラチヒメ様 02
秋の気配が強まり、吹きすさぶ風も冷たく、そろそろ紅葉も見頃かなという季節。 俺はいつものように会社のパソコンでネットゲームに勤しんでいた。 同じようにパソコンに向かって、今夜に迫った納期を前に鬼気迫る ...
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拝啓 タラチヒメ様 03
前田さんと実家に到着して、ものの1時間ほどで遥拝の準備ができた。 ゆっくりする間もなく、前田さんは冷水で体を清めて、笑ってしまうほどにガタガタ震えながら、白い着物を着せられて戻ってきた。 神職見習いの ...
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拝啓 タラチヒメ様 04
なんだこれは。 何が起こった? 「…………」 俺は事態が飲み込めず、周りの景色を見回す。 見渡す限りどこまでも木々が広がっている。 足場は悪く太い木の根が血管のようにうねっている。 薄暗く、湿気が強く ...
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【ありがたすぎてシェア】「拝啓タラチヒメ様」に対する台湾の皆さんの反応
やこう「拝啓タラチヒメ様」に台湾の読者さんからコメントをいただきました。 Unlinさんという台湾の方が翻訳して台湾の怪談サイトに掲載してくれています。 読者さんからのコメントが何よりの励みになります ...