第五作(短編) 拝啓 タラチヒメ様

長編第六作へ続く幕間の物語。

拝啓 タラチヒメ様 01

「みーちゃんあのね、お母さん、ちょっと困ってるのよ」 電話を取るなり母はそう言った。 怪談ナイトの件で素姓がバレたかと思い、もしや怒られるのではと身構えたが、続いた内容は全く予想外のものだった。 「前 ...

拝啓 タラチヒメ様 02

秋の気配が強まり、吹きすさぶ風も冷たく、そろそろ紅葉も見頃かなという季節。 俺はいつものように会社のパソコンでネットゲームに勤しんでいた。 同じようにパソコンに向かって、今夜に迫った納期を前に鬼気迫る ...

拝啓 タラチヒメ様 03

前田さんと実家に到着して、ものの1時間ほどで遥拝の準備ができた。 ゆっくりする間もなく、前田さんは冷水で体を清めて、笑ってしまうほどにガタガタ震えながら、白い着物を着せられて戻ってきた。 神職見習いの ...

拝啓 タラチヒメ様 04

なんだこれは。 何が起こった? 「…………」 俺は事態が飲み込めず、周りの景色を見回す。 見渡す限りどこまでも木々が広がっている。 足場は悪く太い木の根が血管のようにうねっている。 薄暗く、湿気が強く ...

【ありがたすぎてシェア】「拝啓タラチヒメ様」に対する台湾の皆さんの反応

Unlin やこうさん、こんにちは。 今回もPTTのコメントを翻訳しました。色々な意見があって良かったですね!是非ブログにシェアしてください! いつも怖くて面白い話を書いてありがとうございます。 「拝 ...

投稿日:2020年6月28日 更新日:

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