恐ろしい神様と出会った少年時代。大人になった主人公は運命に導かれ絶望と再会することに。
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山に入れなくなった話 第1話
子供の頃、俺・前田浩二まえだこうじは山で遭難したことがあった。 俺の地元は結構な田舎で小学校は人数が少なく、同学年は2、3人しかいない。 1~6年生全て合わせても20人ちょっとという有様で、それなりの ...
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山に入れなくなった話 第2話
高校を卒業した俺は大学に進学せず映像系の専門学校に進んだ。 その学校の卒業生が立ち上げた代々木の小さな映像制作会社に就職したのだが、この選択がまずかった。 なんせ零細企業のため人がいない。 社長を含め ...
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山に入れなくなった話 第3話
「わかりました。ちょっと待っててくださいね」 そう言って看護師・斎藤さんは部屋を出て行った。 あたりは静まり返っている。 カーテンの隙間から窓が見えて目をそらす。 いるのか? 何が? あの映像に映って ...
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山に入れなくなった話 第4話
目を覚ますと俺はまた病院にいた。 あの時と同じ病院のようだ。 病室に入ってきた斎藤さんが、俺の意識があるのを見て怯えた顔をしたあと、ベッドの側に来て「よかった……今、先生を呼んで来ますね」と言った。 ...
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山に入れなくなった話 第5話 最終話
夕方まであてどもなく渋谷の街を歩いた。 腹が減ったらファーストフードで飯めしを食い、店から出たらまた歩き続けた。 途中何度も木崎美佳の姿をしたモノがちょっかいをかけてきた。 背中の後ろで気味悪く笑った ...
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山に入れなくなった話 第6話 解決編・後日談
振り返ってみれば一連の怪現象に悩まされたのはたった四日間の出来事だった。 あのビデオ編集の仕事をした日から数えると結構な日数になるのだが、伊賀野いがのトク子の死を知り、寺社を巡って御守りやお札を集め始 ...
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【ありがたすぎてシェア】「山に入れなくなった話」に対する台湾の皆さんの反応
やこう「山に入れなくなった話」に台湾の読者さんからたくさんのコメントをいただきました。 Unlinさんという台湾の方が翻訳して台湾の怪談サイトに掲載してくれています。 怖話(コワバナ)も同様ですが読 ...