492本当にあった怖い名無し2019/11/14(木) 00:02:53.72ID:MEVRt6250
するとドアノブがガチャガチャと乱暴になり始めたのです。私は直感で
ドアの向こうにいるのは先生でも従業員さんでもなく、あの汚いお爺さんだと
思いました。本当に怖くて、私は狂ったかのようにギャーギャー叫びました。
ドアノブは相変わらずガチャガチャと音を立て、かすかながらうーうーと唸り声が
聞こえてきました。そしてあの嫌な声がこう言ったのです。
493本当にあった怖い名無し2019/11/14(木) 00:03:13.87ID:MEVRt6250
にげようとしてもむだだ おまえはせきにんをとれ」
私の恐怖が最高に達した所でドアが勢いよく開き、先生が入って来たのです。
私はてっきりドアの外にはお爺さんがいると思い込んでいたので
先生がそこにいるという事実に安堵しました。
先生は「どうしたんだ!」と怒りながら私を問いただしていましたが、何を言っているのかあまり
分かりませんでした。
494本当にあった怖い名無し2019/11/14(木) 00:03:36.05ID:MEVRt6250
その後は先生の部屋に連れていかれ、そこで私がさっき体験した出来事を話しましたが、
先生は変な顔をするだけで何も言いませんでした。
翌朝、朝食を食べた後私だけ先生と行動しました。
昨日先生に言ったように私は置いてきてしまったキャンバスと絵の具を取りに行きました。
あの林に行くとキャンバスと絵の具はあったのですが何年も放置したかのようにぼろぼろになって
居ました。
その後も私は先生と合宿をして無事に家に帰ることができました。
495本当にあった怖い名無し2019/11/14(木) 00:04:54.84ID:MEVRt6250>>501>>517
以上が私の体験したことです。
あの出来事の後、私は美術部を退部しました。
理由としては、あの後に先生は何もしなかったから。
それと絵を描けなくなってしまったからです。
結局あのお爺さんが何だったのかもわかりませんでした。
ですが、今でも絵を描こうとするとあのお爺さんの声が聞こえます。
それが嫌で絵が描けないんです。