映画・書籍レビュー

【映画評】カルト ※除霊シーン多めでマニア的に嬉しい作品

投稿日:2019年2月3日 更新日:


カルト

先日の【映画評】来る ※気持ち悪い人間関係+超絶エンタメに続き日本の除霊エンターテイメント作品をレビュー。低予算ながらしっかり除霊エンタメしてるので、オカルト好きなら必見の作品ですぞ。※知らなかった僕がニワカという説も・・・

いつものようにホラー映画あさりをやっていて、ネットフリックスで見つけた表題作を鑑賞。
最高の和風オカルト映画に出会いました。

実際の心霊番組ロケという設定なので主演のあびる優、岩佐真悠子、入来茉里らがそのままの名前で出演。
初めて拝見しましたが入来茉里ちゃん可愛いね。
ネタバレは回避しますがあんなことになって残念です。。。

なんやかんやあってちゃんとお祓い&霊媒師やられる&最強霊能力者あらわる…ドンッ!!

な展開で、割とすんなり入ってくるテンプレ的な内容ですが、そこが良いのであって奇をてらって失敗するよりは全然良い展開でした。「来る」も似たような展開ですし。。。一回くらい霊媒師やられないと「あっ・・・そう・・・(´・ω・`)」てなっちゃうしね。

んで。

その除霊シーンがリアルすぎて胡散臭いのなんのって。笑

いや、こう書いては失礼なんだろうけど。

めちゃめちゃリアルなわけですよ。

ノリは法事でお坊さんに自宅に来ていただいてお経をあげるような感じで、お坊さんの後ろにみんなで正座してるのを横から撮ってる。

真面目に「ノウマクサンマンダ~」と唱えてるお坊さんの後ろをチワワがトコトコトコ・・・ってそれがいい。

非常にチープで安上がり、かつそこが非常にリアルっていう。

なんやかんやあって。

最強の霊能力者NEOが登場してぬ~べ~の鬼の右手ならぬ左手で悪霊どもをちぎってはなげちぎっては投げ。。。

NEO様かっこいい!ってならないのがこの映画の面白いところで、NEO様が登場してからはもう漫画です。

リアリティなんぞぶん投げてスーパー霊能力者NEO様がバンバン引っ張ってくれます。

そんなこんなで一見落着かと思いきやさらになんやかんやあって真相が解明されて最後に入来茉里ちゃんがあ~っ!となってエンディングですわ。

いや~面白かった。

こんな映画まだまだあったんですなあ。

この映画の監督さん、白石晃士さんっていうんですが、以前観た「ノロイ」がピンと来なくてそのまま食わず嫌いだったんです。

でもこの映画で見事ハマりました。もう白石作品全部観ちゃうぞってぐらいのテンションです。

調べてわかったんですが、調べないとわからないのかよってね貞子vs伽椰子の監督さんなんですね。

おみそれしました。商業ベースの大作もちゃんと撮ってらっしゃるそうで、そういえば貞子vs伽椰子にもNEO様みたいな人が出てきましたね。安藤政信だったかな。

さらに「残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―」のスピンオフ作品「鬼談百景」でも監督されてるそうで、邦画ホラーの最前線の人じゃないですか。なんか白石さん=ノロイだったんですよね。僕のバカ。

とにかくオススメですよこの映画。あまり期待値を高くせずにお楽しみください。

そんなわけで白石監督の今後の作品に注目しつつ、今夜もホラー映画をあさるのです。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

あびる優、岩佐真悠子、入来茉里の三人は、ある母娘の除霊番組のレポーターを務めることになる。だがそこには想像を超える恐ろしい霊が巣食っていた。除霊に訪れた霊能者たちは次々と倒れるが、娘の美保に憑いた霊は取り除くことができない。遂に最強の霊能者NEOがこの除霊に臨む!

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やこう

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