605本当にあった怖い名無し2019/11/26(火) 21:11:34.07ID:swkaPlEC0
帰りの車内の中で、冷静に振り返ってあの幽霊に見えたのは実は旗とか別の物だったのでは?なんて思っていました。いつもは先輩達2人でゲラゲラ話しながら盛り上がる車内の雰囲気は暗く、ちょっと反省してました。
Bさんは普段通りに話していましたが、Cさんはちょっと元気なく見えました。Aは普通でした。Bさんは実家暮らしだったので、車でそれぞれのアパートに送ってもらう事になりました。住んでる場所の関係で降りるのはA→Cさん→私の順です。
Aさんを送った後、Cさんの家に着いたときなんだかCさんが虚な感じだったのを覚えています。
606本当にあった怖い名無し2019/11/26(火) 21:15:37.30ID:swkaPlEC0
二人になった車内でBさんが突然、
Bさん「なぁ?何で帰りたいって言った?」
私「え、えーと」
Bさん「何か見えたとか?」
私「実は屋上に変な感じがあって」
Bさん「女?」
私「!」
Bさん「髪の長い・・・」
私「そうです。手足の長い」
Bさん「まじか。気のせいじゃなかったんだ。実は俺も見えてた」
607本当にあった怖い名無し2019/11/26(火) 21:20:35.19ID:swkaPlEC0
Bさん「まじかー。生まれて初めて幽霊みた」
私「あれ、多分本物ですよね」
二人が見てたと分かって背筋がぞーっとする感じがしました。
私「あのーちょっと気になる事があって」
Bさん「お前も?」
私「先輩もですか?Cさん帰り何か変じゃなかったっすか?」
Bさん「俺も思った。ちょっと心配な感じやった」
俺がCさんに電話するも電源が入っていませんでした。
608本当にあった怖い名無し2019/11/26(火) 21:26:43.69ID:swkaPlEC0
もうすぐ終わります。
私「出ないっすよ。何かヤバい気がしませんか?」
Bさん「戻って様子を見に行こう!」
BさんはUターンしてCさんちに向かいました。部屋の電気は消えてるようでした。
私「彼女さんの所にでも行きましたかね?」
Bさん「いや、あいつの原付がある」
チャイムを鳴らしても反応せず、二人で思い切ってドアを開けるとCさんが玄関入ってすぐの台所で体育座りをしていました。
Bさんがホッとした様子で、「おったんかー。何で真っ暗なん?」と玄関の明かりをつけると私達はゾッとしました。
610本当にあった怖い名無し2019/11/26(火) 21:32:18.09ID:swkaPlEC0
台所から見えるリビングに小さなテーブルがあるのですが、そのテーブルの上が変なんです。
ガラスのコップとか、お茶碗とかが沢山並べてあってその中に全部水が入っていたんです。コップも茶碗もペットボトルの空の中にも。所狭しとテーブルを占拠していました。
私とBさんは心底戦慄しました。だってCさんはいたって普通の人でしたから。話しかけても、「あぁ、うん」とかしか言わないんです。文章だと伝わりにくいと思いますが、普段良く知ってる人が異常な行動を取ってるんですからその怖さは半端なかったです。
611本当にあった怖い名無し2019/11/26(火) 21:39:20.17ID:swkaPlEC0
私とBさんはパニックになりながら、確か台所から塩を取って部屋に撒いたり、Cさんに舐めさせたりしました。そして私は心の中で、あの幽霊に必死で謝っていました。
その日のその後がどうなったのか余り覚えていませんが、何故かCさんを部屋にそのまま残して私とBさんは近くのファミレスで一夜を過ごしました(多分めちゃくちゃ怖かった)。
ちなみに翌日Cさんは普通に学校に来ていて、昨日の事は廃マンションに行ってからの記憶がなくなっているとの事でした。私とBさんは昨日あった事をCさんやAには伝えませんでした。
その後は特に変な事件とかはありません。私は二度と心霊スポットにはいかないと誓った日でした。
長々とありがとうございました。今でもあのCさんの行動が何だったのか不思議でなりません。