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22 :本当にあった怖い名無し:2012/02/25(土) 15:20:05.50 ID:/EthkMo00
数年前に面倒になって以来、ブログはやってない。
気づいたのは遠方に住んでる何人かの友人から時折来る携帯のメール。
「そういやお前先月、香港に行ってたんだね」やら
「車のキーなくして大変だったんだって?」やら
「彼女もうすぐ退院できるんだって? 良かったね!」など、身近の人間や
会社の人間、ましてやまだ入院中の彼女ですら知らないことまで、全国あち
こちに住んでる友人からメールの折にそういう内容を書かれてきたんだ。
その彼女のことを書いてきた友人(Aとしよう)の電話で判明したんだけど。
俺「彼女はまだ入院中だよ!それにしばらく退院の目途たってないし」
A「うそつけ、昨日のブログに書いてあったじゃん」
俺「俺のブログはだいぶ前から放置してんだよ、何言ってんの!」
A「またまたw 来週16日、やっと退院できますって写真まで載ってるし」
俺「人違いじゃねーの?マジでブログ放置中だって!」
A「だって「○○のシュウちゃん(HN)」ってお前だろ?」
俺「確かに俺らにしか分からないHNだけど、誰か勝手に載せてるんだろ。
ちょっとそのリンク貼ってメールで送り返してくれない?犯人捜すから」
A「いいよ。でも絶対お前だって!画像まであるし」
俺「だから俺見て確認すっから!」
23 :本当にあった怖い名無し:2012/02/25(土) 15:23:44.17 ID:/EthkMo00
Aからメールで送られてきたリンクに飛んで、唖然とした。
確かに彼女と看護婦さん達が写った画像が載ってある。
海外のレンタルサーバーであったが、全く身に覚えが無い。
確かにオーナー画像のところに俺が載ってる。
メールアドレスもこのPCのアドレス。
週に2~3日の頻度で更新されてあり、過去実際に起きた出来事で印象に
残っているものは100%と言っていいほど正確に記載されていた。
電車内で痴漢の捕物があったことや、近所の家事で自分のマンションから
車で出れなくなり困ったこと、最近スマホに変えたことなど。
しかも、自分目線の画像が載っていたのには、さすがに身震いがした。
怖いのと勝手に載せられてる怒りとで、かなり複雑な心境であったが、サー
バーの運営会社に連絡を取ってみる事にした。
海外ということもあり翻訳サイトを酷使し、やり取りをしてみたが上手く通じて
いないようだった。
IPアドレスが添付されてきたので照合すると、やはりここ。
24 :本当にあった怖い名無し:2012/02/25(土) 15:28:46.44 ID:/EthkMo00
ムカっ腹と恐怖に怯えながら一晩寝て、携帯が鳴り目が覚めた。
彼女からであった。
「あのね、もう病状大丈夫だから、来週の16日に退院できるって!」
・・・。 マジかよ。 でも、
俺「本当に良かったね! 夕方会社帰りに寄るから」といい電話を切り会社
へ行く仕度を始めたが、こんな状況で仕事へ行く気にもならない。
その日は徹底的にブログのことを調べることにしてみた。
PCを起動させ、問題のサイトに飛んでみて、またも恐怖に晒された。
○日 タイトル:今日は会社を休みました。
内容は書いてなく、マンションの窓から河川敷を眺めた、晴れた風景の画像
だけが載っていた。 そう、今PCに向かってるこの、ポジションからの眺めで
あった。
また携帯が鳴った。 彼女からのメール。
添付された画像は、このブログに載ってる一昨日の退院決まったときの画像。
・・・。
25 :本当にあった怖い名無し:2012/02/25(土) 15:32:57.72 ID:/EthkMo00
しばらく放心していて、窓からの平和な景色を眺めて、ふと部屋の中を見ると、
もう一人の自分がいた。 どう見ても自分以外の何者でもない。
でも双子ではないし、兄弟は隣県に住んでるし、何よりももう一人の自分に
「生気」というものが全く感じられない。 全体的に薄く青がかっている。
そして、ただこっちをボーっと立ったまま見ている。 でも怖さは無かった。
不思議って感じだったし、なんか妙に落ち着いた感じ。 距離にして2mほど。
俺もしばらく釘付けになり、ただそいつをボーっと見返した。
そのうち寝たのであろうか、PCの前で目覚めた。
それ以来は数日平穏に過ごし、彼女も無事に退院。
病み上がりの彼女にはこの事はまだ話してない。
26 :本当にあった怖い名無し:2012/02/25(土) 15:37:29.09 ID:/EthkMo00
ただ、今こうして書き込んでいるんだが、モニターのフチにもう一人の自分が居るのが確認できる
生気のない俺がぼーっとしてるのがうっすら写ってる
ドッペルゲンガーって奴かな?
怖くて振り返れないんだけど、そろそろトイレに行きたい