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188 :グループ旅行:2000/08/07(月) 03:02
高校時代仲良かったグループで卒業何年か後に久しぶりに集まって
高原に旅行の約束。
A子が密かに思いを寄せていたB夫は遅れてくるため、残りの5人で
高原の別荘に向かった。
別荘に着いて暫くとりとめのない昔話に花を咲かせるが、外は天候が悪く
雨足が強くなってきてる。先日も大雨でくる途中の道も崖くずれが起きていた。
後からくるというB夫を心配するA子だが、他のメンバーはのらりくらりと
話をかわしてゆく。それに苛立つA子にその場に気まずい空気が流れる。
ますます雨が酷くなり外は殆ど嵐のようになってくる………といきなり
ドンドンドン!!ドンドンドン!!ドアを叩く音がする。
「開けちゃダメ!」血相をかえてA子を止める他のメンバー。
「どうして?B夫くんよ!B夫君がきたんじゃない!」
「彼は先日ここに下見にきていて崖くずれに巻き込まれて死んだの!」
ドンドンドン!ドンドンドン!「俺だB夫だ!A子!開けろ!開けてくれ!」
「……どうしてそんな冗談いうの?声だってはっきり聞こえてるのに!」
「開けちゃだめだ!絶対開けちゃだめだ!」
A子は仲間の手を振りきって扉を開けると………ずぶ濡れになったB夫を
たっていた。そしていきなり……
・・・
「おまえいったい何してたんだ!こんなところでひとりで!?」
後ろを振り向くと、いましがた団らんしていた気配はまったくなく、誰もいなかった。
死んでいたのは他の4人だった。