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577 :本当にあった怖い名無し:2012/07/17(火) 02:20:34.92 ID:bYvpxyYF0
俺は、趣味でサイクリングをやってる。
仕事が忙しくて毎日は乗れないけど、たまの休日には遠くまで走ったり、山を登ったりして楽しんでる。
で、この前のGWに、久々に実家に帰ることになったから、一緒に自転車も積んで帰ったんだ。
自転車に目覚めたのが「一人暮らしをし始めてからだった」ことと、今住んでるところと実家はかなり離れていることから、
慣れた道をガチな自転車で走る機会は今回が初めてだった。
実家について次の日、早速俺はサイクリングに出かけた。
晴れてたし、空気は澄んでたし言うことなしで、楽しい時間を過ごした。
山を走りまわってると、脇に小川が流れてるのを見つけた。
ボトルの中身も無くなってたし、水を汲んで帰ろうとしたら、視界の端に「木で出来た鳥居」が見えた。
いや、もはや木と言うより枝で組んであるような…それくらい細い鳥居だった。
近づいて見てみると、鳥居の股下を小川が流れていた。
578 :本当にあった怖い名無し:2012/07/17(火) 02:22:35.76 ID:bYvpxyYF0
「なんだこりゃ」と思って、そのまま帰ろうとすると、服に少しの抵抗感があった。
ジャージが引っかかってしまって、鳥居を倒してしまったんだ。
どんだけ脆いんだよ…と思いつつ鳥居を直して、帰ろうとしたら、耳元で「いね」と声が聞こえた。
ドスが効いた声じゃなくて、澄んだ声だった。
びっくりして周りを見回しても、誰もいない。
思わず鳥居に「すみませんでした」と謝って、速攻山を駆け下りたよ。
でも、あの時聞こえた声、今思えば「しね」だった気もしなくもないが…
なんとか無事に、家に帰りつけました。
579 :本当にあった怖い名無し:2012/07/17(火) 02:29:34.63 ID:cIGnjUu50
>>578
後でお供え持ってお詫びに伺っておいたほうがいいよ…
581 :本当にあった怖い名無し:2012/07/17(火) 05:53:11.94 ID:VO+J23QMO
昔の言葉で「否ね」てのがあるよね。
「去れ」とか「消えろ」と同じ意味。