怪談・洒落怖

【新作洒落怖】ピンポーン

投稿日:2021年12月15日 更新日:

本文

712 :本当にあった怖い名無し:2006/07/13(木) 00:15:48 ID:QPr2j67r0

ついてきた話

自分は本屋のバイトをしていて、いつもの帰り道に普段も通るのは車ぐらいで
人はあまり通らないのだが、俺にとっては近道だったのでそこの道をいつも
通っていた。いつもはPM10時に閉めてそこから整理などをして遅くてもPM11時には
帰路につけるのだがその日は新人に全部やってもらい、あれこれ覚えて
もらい、世間話などをして、気づいたら0時前になっていた。あせってタイムカードを押し
終電ギリギリなので新人の人には先に帰ってもらい自分も帰ろうと店をでて自転車に乗り
帰路についた。自転車をこいでるといつもの人通りの無い道、そこに女の人が立ってた。
こんな時間にこの道で人を見かけたのは初めてだ。
田舎って訳じゃないけどその道は白線のみの狭い道で夜とかは車とすれちがう
のは正直怖い、そんな道に、その人はいわゆる棒立ちをしていた。
まあ全然通らない訳じゃないし、自分は頻繁にこの道を通ってると思えば
別段おかしい話でも無い・・・と言うか、「どうしました?」なんて
話しかける勇気なんて俺にあるはずが無い。すれ違うと目があった、色白で中々にかわいい・・・
その女の人で色々な妄想をしていたら一人暮らしのアパートに着いた。
家に帰るといつもの行動を取る、トイレに行き、手を洗い、水を飲み
パソコンに電源を入れ、テレビをつける。
だがその日はテレビをつけると、「ピンポーン」と呼び鈴が鳴った。
ドア越しに覗いてみたら、さっきの女の人だ。ちょっと興奮しながらも「はい」と言ってドアを開けてみた。
すると女の人は手から何かを落とした。「なにか落ちましたよ。」と
しゃがんで拾うとそれは指だった。作り物?と思って女の人を見上げると
女の人の目がボコッと飛び出しドロリと落ちて来た。
「うわっ!」と家の中の方に尻餅をつくとその女の人は全身が崩れながらも
しゃがれたような声で、指がところどころ千切れてる手を差し出して、
「こっちに来て・・・」そこで気を失ったんだろうか、気づいたらそこに
女の人はいなかった、脅かしただけ?意味は分からなかったが、そこの道は今は通って無い。

出典http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1152269321/

  • この記事を書いた人

yoshida3

RECOMMEND

1

概要 2ちゃんねる・5ちゃんねる発祥の名作怪談「リョウメンスクナ」をアーカイブ&考察。 くねくね・八尺様・コトリバコなどと並んで洒落怖をジャンルとして確立した名作だと思います。 両面宿儺(りょうめんす ...

2

カルト 先日の【映画評】来る ※気持ち悪い人間関係+超絶エンタメに続き日本の除霊エンターテイメント作品をレビュー。低予算ながらしっかり除霊エンタメしてるので、オカルト好きなら必見の作品ですぞ。※知らな ...

3

オー・マイ・ゼット! 2016年制作。 東京03の角田晃広さん主演。 なんだかなあという序盤。 登場人物達の人となりや背景が描写されるも全員うさんくさいしどうでもいい感じで進行します。 後半15分ぐら ...

4

私とあの人は、世に言うところの幼馴染ってやつでした。 とは言っても、幼稚園から一緒で小学校中学校と同じクラスで……なんていう甘酸っぱいもんじゃなくて、病院でね。 私もあの人も、生まれた時から体が弱くて ...

-怪談・洒落怖

Copyright© 怪談夜行列車 , 2024 All Rights Reserved.