怪談・洒落怖

【新作洒落怖】バイクの男

投稿日:2023年4月24日 更新日:

本文

192 :本当にあった怖い話:2012/11/30(金) 02:55:28.09 ID:RPd1De/L0

交通事故に関連して、小学生のとき、土曜日の放課後に友達の家で遊んだその帰り道のことを書こうと思う。あまり怖くないかもしれないし拙い文だけどごめん。

冬の寒さがきつくなってきた時期、たしか16時くらいだった。少し物騒な町で、そいつの家から自宅までは結構な距離があったから、いつもは車で送ってもらってたんだけど、その時は何故かひとりで帰ることになった。多分見栄を張ったんだと思う。

なんか空がどんどん暗くなってくし寒いし、あんまりひとりで歩くことなんて無かったし、車は通るくせに人通りが少ない道だったから心細くて。もうとにかく早く帰ろう、早く帰ろうって思いながら早足で歩道を辿ってた。

193 :本当にあった怖い話:2012/11/30(金) 02:57:32.58 ID:RPd1De/L0

家までちょうどあと半分、てところで、後ろから物凄いエンジン音が近付いてきたんだ。よく暴走族が鳴らしてる蜂の羽音みたいな音。

怖くて心細い時って、なんか凄くちっぽけなことにムカついたりするだろ? 俺は子供ながらに腹が立って、うっせえなこのやろう、って、そいつを睨みつけようとした。

振り返った拍子に、黒いバイクに乗る見覚えのない男のーーヘルメット無しで、首だけを真横に捻じ曲げて、頬を、目を、唇を、ひどく不自然に歪めた満面の笑顔と目が合った。

194 :本当にあった怖い話:2012/11/30(金) 03:00:52.01 ID:RPd1De/L0

全身の血がざっと引く感覚はあったけれど、怖い、って思う暇は無かった。男は首を曲げて破顔したまま、バイクは速度を緩めずに赤信号を飛び出して、ごしゃ、ってトラックと正面衝突した。

男はボンネットに潰されて飛ばされて跳ねて、……そこから先は正直思い出したく無い、というか怖くて言葉にすることができない。信じて貰えないかもしれないけれど、夢ではなかったことは確かだ。それだけ書いておく。

社会人になった今でも、ふとした事であのときの歪な作り笑顔が蘇ってくる。バイクの免許を取る予定があるのだけれど、もしかしたら自分もあの男みたいに死ぬかもしれないと思うと怖くて、怖くて仕方が無い。

出典http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1353631336/

  • この記事を書いた人

yoshida3

RECOMMEND

1

概要 2ちゃんねる・5ちゃんねる発祥の名作怪談「リョウメンスクナ」をアーカイブ&考察。 くねくね・八尺様・コトリバコなどと並んで洒落怖をジャンルとして確立した名作だと思います。 両面宿儺(りょうめんす ...

2

カルト 先日の【映画評】来る ※気持ち悪い人間関係+超絶エンタメに続き日本の除霊エンターテイメント作品をレビュー。低予算ながらしっかり除霊エンタメしてるので、オカルト好きなら必見の作品ですぞ。※知らな ...

3

オー・マイ・ゼット! 2016年制作。 東京03の角田晃広さん主演。 なんだかなあという序盤。 登場人物達の人となりや背景が描写されるも全員うさんくさいしどうでもいい感じで進行します。 後半15分ぐら ...

4

本編:月明かり 私とあの人は、世に言うところの幼馴染ってやつでした。 とは言っても、幼稚園から一緒で小学校中学校と同じクラスで……なんていう甘酸っぱいもんじゃなくて、病院でね。 私もあの人も、生まれた ...

-怪談・洒落怖

Copyright© 怪談夜行列車 , 2024 All Rights Reserved.