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やこう

ご乗車ありがとうございます。 車掌は怪談や奇談、洒落怖、ホラーなど、『怖いモノ』をジャンル問わず収集しているオカルトマニアです。 皆様も「この世発、あの世行き」の夜の寝台特急の旅をごゆっくりお楽しみください。
『怖い』を楽しむオカルト総合ブログ
―――まずは嘉納さんのお仕事についてお聞かせください。職種でも肩書きでもなんでもいいので。 「ふむ。職種は霊能者でいいでしょうな。肩書きだと当研究所の所長です。あとはいくつかの企業や団体の相談役という名刺もあります」 ―――相談役ですか。 「ええ。多少は占いもできますから、企業や政治家の相談に乗ったり吉凶を占ったり、顧問弁護士みたいなもんです」 ―――なるほど。 「あとは過去に解決した案件で恩義に思ってくれて、相談役ということでお給料を出してくれる会社さんもありますな」 ―――それは心霊関係の? 「そうで ...
月刊OH!カルト創刊30周年記念企画である「歴史ミステリー徹底検証!幻のオーパーツ大特集!!」という編集長キモ入りの一大プロジェクトはじつに無残な結果となった。 カラー写真満載でこれでもかと世界各地のオーパーツを紹介したものの、読者から帰ってくる反響は「ふーん」程度のものしかなく、私をはじめとした編集部の面々も、ああやっぱりねという顔で結果をスルーすることにした。 苦虫どころかイナゴの佃煮が歯にはさまったような顔でオフィシャルサイトのアクセス数をチェックしていた同僚がため息をついてノートパソコンを閉じた。 ...
トーク・トゥ・ザ・デッド 暗い映像と嫌な人間関係と死体の顔芸で押し通す定番のパターン。 顔芸でドキッとしたい視聴者は満足できることでしょう。 『死者と話せるアプリ』というギミックが登場するもののそれが本領発揮するのは最後の最後。 なるほどそう来たかという感じで楽しいです。 全体的に質が高いのかストレスなく観れます。 小松彩夏さんを存じませんでしたが薄幸そうな役どころがマッチして良い味出してました。 あとおバカなデリヘル嬢役の桜井ユキさんがとても可愛いのでそれだけでも見る価値アリ。 晩酌がてらのプライム視聴 ...
「外国人労働者」に対するコメント 01、02から sさん:この作者の作品が大好きです! cさん:ニーハオ!ところで、笠根さんは「はい/いいえ」だけで答えられる問題で洪さんに尋ねればいいのになぁ。 yさん:おお!これからの翻訳も楽しみにしています!作者さんにも、受賞おめでとうございます! Mさん:今回はまさかの格闘系XD sさん:死んだ後でも第二外国語が必要なんですね。 yさん:日本人はニーハオのほか、シャオロンパオとかギョーザとかも話せますよ。 yさん:今の若者はタピオカも知っているはずwww rさん:今 ...
「山に入れなくなった話」に対するコメント 2話から Iさん:「山下智久と滝沢秀明がいって、贅沢な僧侶団じゃね?」 Fさん:「面白い!これからはどうなるかな」 3話から Tさん:「首くくりの町も読みたいです!」 Nさん:「作者さんは凄いです!キャラクターのイメージはあっという間に作られました!」 Zさん:「突っ込みのところは面白い」 4話から Tさん:「霊媒師はサイトよりブログwwww海原雄山wwwww」 Eさん:「二千万円は高すぎるんじゃね?外国へ行くなら数万円で済むかもしれない」 Tさん:「嘉納は霊媒業 ...
「首くくりの町」に対するコメント 1/2話から yさん:篠宮皐月は『山』の最後に登場した編集さんの母ですよね! aさん:皐月の舞うシーンは映画の『君の名は』を思い出させました。 3/4話から Sさん:129という数はある事件につながっているかもしれません… gさん:ポールに吊るされた段落を読むとぞっとしました。 aさん:学校の段落は気味が悪いですね… Mさん:伊藤潤二さんの漫画を思い出した。 iさん:これは部落に関する話かもしれません。 5/6話から dさん:米津医師を米津玄師に見間違えました@@ cさん ...
01「深夜ラジオ」「悪ノリ」に対するコメント dg**:臨場感あふれる>._< dr**:たくさんの写真で蠱毒を行なうということでしょうか? ru**:緊張感がみなぎっています! el**:夜行列車さんのストーリーが好きです! ay**:雰囲気がよく醸し出されていますな fl**:身の毛がよだちました。何か恐ろしいことが起きそうですね!!続きが楽しみです jo**:とても面白かったです。それに「激おこ小林アナ」のような放送回が聞きたいです Oc**:雨声を聞いた人たちはもう怪談に巻き込まれたみ ...
なんだこれは。 何が起こった? 「…………」 俺は事態が飲み込めず、周りの景色を見回す。 見渡す限りどこまでも木々が広がっている。 足場は悪く太い木の根が血管のようにうねっている。 薄暗く、湿気が強く、濃密な木と土の匂いが辺りに満ちている。 人の手の入っていない原生林。 かつて少年期に迷い込み、2年前にも不思議な力で呼び込まれた、故郷の山。 あの恐るべき神様がうろつく、神の庭だ。 「…………」 なんだこれ。 心臓が早鐘を打ち始める。 冷や汗が頬を伝う。 やばいぞ。 その言葉が頭 ...
前田さんと実家に到着して、ものの1時間ほどで遥拝の準備ができた。 ゆっくりする間もなく、前田さんは冷水で体を清めて、笑ってしまうほどにガタガタ震えながら、白い着物を着せられて戻ってきた。 神職見習いの橋本君が用意してくれたベンチコートを羽織り、境内に持ち出された屋外用の石油ストーブに手をかざして震えている前田さんに声をかける。 「前田さーん、大丈夫です?」 ギギギと音がするほどのぎこちなさで振り向いた前田さん、よく見ると鼻が垂れている。 「ま…まだ11月なのに…やたら寒いっすね…」 「冷水は効きますからね ...
秋の気配が強まり、吹きすさぶ風も冷たく、そろそろ紅葉も見頃かなという季節。 俺はいつものように会社のパソコンでネットゲームに勤しんでいた。 同じようにパソコンに向かって、今夜に迫った納期を前に鬼気迫る雰囲気でマウスとキーボードを乱舞させている同僚をチラ見して、俺はモニターに目を戻した。 「…………」 冷たいなんて思わないでほしい。 俺と同僚では抱えてる案件が違う。 今更手伝いを申し出たところで、案件の詳細やら残っている作業の説明を受けている間に夜になってしまうだろう。 俺だって昨日までは納期に追われて徹夜 ...
「みーちゃんあのね、お母さん、ちょっと困ってるのよ」 電話を取るなり母はそう言った。 怪談ナイトの件で素姓がバレたかと思い、もしや怒られるのではと身構えたが、続いた内容は全く予想外のものだった。 「前田さんに連絡取れる?」 というのだ。 「んー?連絡取ろうと思ったら取れると思うけど、どうかしたの?」 安心してそう問いかける。 「よかった。前田さんにウチまで来てくれるようにお願いしてくれないかな」 なんと。 「なんでいきなり前田さん?」 と聞くと、母は昨日起こった出来事を話し始めた。 昨日、朝のお務めを終え ...
136さんこんにちは。 初めてDMいたします。 僕が見たモノがなんだったのか、136さんならわかるかもしれないと思って、ご連絡させて頂きました。 数年前、僕が学生だった頃のこと。 通学に使っていたJR立川駅での出来事です。 僕は昔から人には見えないモノが見えてきました。 オバケだと思うんですが、人の形をしているわけではなく、白っぽいモヤのような感じで見えるんです。 動き回らず、風が吹いても飛ばされるわけでもなく、ただそこに突っ立っている感じです。 子供の頃はそれが怖くて親に聞いたりしたんですが、親には見え ...
その時のことは、正直言って今でも信じられない、と思う。 よくできたCGを見せられているのかと思ったし、それならば篠宮さんの仲間達まで巻き込んだ壮大なドッキリ作戦だったわけで、それならそれで笑って許せるし、そうであればどれほど良かったかと思う。 昨日、相楽氏を待ちながら俺達は騒動の被害がどれほどまで及んだのかを調査した。 ネット系メディアはくまなくチェックしたし、個人のTwitterやブログまで出来る限り目を通して、怪談ナイトに言及しているものを片っ端からピックアップした。 友人や家族が自殺した、あるいは自 ...
「ううぅうぅ…………」 背中を丸めて呻く平野さん。 老婆の真似をしているような姿勢だ。 口は半開きで、虚ろな目は白く濁っている。 一見すると取り憑かれた状態だ。 「ちょっと!平野さん!……平野さん聞こえる?」 和美さんが平野さんに声をかける。 部屋の隅にいる女の霊は動かない。 「こっちは任せたましたぞ」 そう言って嘉納が輪から離れて女の霊の方へ歩いていく。 一人で相手をするつもりのようだ。 「…………」 止めようか迷ったが、悠然と歩いていく嘉納の背中に妙な頼もしさを感じて、声をかけるのをやめた。 視線を平 ...
麦かぼちゃさんが民明放送に来たのは夕方になった頃だった。 窓の外が夕焼けのオレンジに薄く色づき、少し暗くなってきた会議室の電灯をつける。 相楽さんの到着から3時間あまり。 その間、相楽さんに取り憑いた悪霊をなんとか剥がせないかと色々試したが、結局なんともできずに時間だけが過ぎてしまった。 私の知る限りの祝詞をあげ、様々な手法を試したが、悪霊の腕はピクリとも動かず相楽さんの体をガッチリ掴んで離さない。 「…………」 自信がなくなりそうだ。 昔から霊に対してはそれなりにやってきたはずだし、やれていたのに。 困 ...