怪談・洒落怖

【新作洒落怖】おかっぱ髪の赤い着物の女の子

投稿日:2023年10月6日 更新日:

本文

0131本当にあった怖い名無し2022/12/07(水) 15:40:50.46ID:+pW5lY020

小学生のころのこと、夢の中で家のチャイムが鳴り、誰か来たと嬉々として玄関のドアを開けたことがありました。
その先に居たのはおかっぱ髪の赤い着物の女の子で、同じくらいの歳に見えました。

その子を見た瞬間に、”絶対にこの子を家に入れてはいけない”と直感的に感じてドアをすぐに閉めたのですが、ドアとの間に腕を入れられ、「遊ぼうよ」という言葉と共に、凄い力でドアを開けられてしまい、断ることも叶わずにそのまま家に招いてしまいました。
(実家は小学1年生の時に建てたのでほぼ新築。
元々居たということはない、はずです。)

0132本当にあった怖い名無し2022/12/07(水) 15:42:52.01ID:+pW5lY020

そしてたまに夢の中で、その子と一緒に白黒に見える状態になった部屋(2階)から、手を繋いでゆっくり階段を降りていき、玄関前の廊下に差し掛かかっては、無言の女の子の異様な雰囲気が怖くて手を離して玄関から飛び出したのに、気が付いたらまた同じようにその子と階段を下りるということを繰り返す、よくわからない夢を見たり。

金縛りにあって目を開けると、その子が傍でじっと見下ろしていたりと、それなりに怖い思いをしていたのですが、頻度はそれほど多くなく、幽霊云々よりも母の教育熱心すぎる環境に振り回され、そっちの方に思考も気力も持っていかれていたので完全放置。
更には”幽霊はいません”という両親の言葉により、相談することすら叶わず、あれは精神的なものによる夢だと処理。

夢に出てきたら、今日はそういう日。
金縛りにあったら、事務的に解除して二度寝。
2階で音がしたらちょっと怖いけれど、実際に見えることもほぼなかったので、ごく普通に日常を続けていました。

中学生になって、そこそこ怖い体験に慣れきって
思い出すことすらなくなっていた頃、ちょっと霊感のある友人Aに「おかっぱの赤い着物の女の子が近くに居る」と言われて初めてその存在が空想の産物ではなく、オカルト的なものだと認識。

とはいえ、ホラー的なことに慣れていたのもあり、若干の睡眠妨害と精神攻撃はあれども、部活・勉強・人間関係荒波に揉まれ、そっちの方が大変だったのもあり、対してその子に興味を持つこともなく日々を過ごしていました…。

高校生になると知り合った霊感あり友人Bに
「着物の女の子居るね」と言われて、「居るんだよ」と、同意。
その子も祓えるわけではなかったので、神社とか行ったら?と言われたのですが、幽霊に関して興味が薄かった私は害がさほどないし、面倒だし、居てもいなくても変わらんと、また放置。

0133本当にあった怖い名無し2022/12/07(水) 15:44:07.37ID:+pW5lY020

そんなこんなで、怖い思いをしても、
怪我をするとか、私が病気をするとかは無く、
且つ大学生以降はすぐ目の前に住む祖母に介護が必要となり、
寝る場所が実家から祖母の家に変更になったこともあり、
その子の存在すらすっかり忘れてしまいました。

そして、とある日に実家の方でくつろいでいると、
母の近くに青白い子供の足を見て、
直感的にあの子だと思いました。
そして、まだ実家に居るのだと確信。

とはいえ、その頃には就職した私は既に実家に住んでおらず、
実家に泊まるとしても、祖母の家で寝る予定ですし、
いつの間にか夢に出てくることも
思い出すことも減っておりましたので、
申し訳ないけれど、やっぱり放置することにしました。

なので、今でも私が招いてしまったあの子は未だ実家に居るのでしょう。
女の子は夢に出てくる度にこちらを睨んでいて、
夢でも対峙するとその時は怖いと思うので良いものではないのだと思います。

正直私が迎え入れてしまったので、
女の子には申し訳ないような気がしつつも、
出し方もわからないのでこれからも放置することになるでしょう。
両親にも実害出てないから、お祓いもしないでしょうし。
いつか霊感のある方に出会ったら、解放する方法を聞いてみようと思います。
継続的な幽霊体験は珍しかったので書いてみました。

0134本当にあった怖い名無し2022/12/07(水) 15:45:24.97ID:+pW5lY020

余談ではありますが、ある程度大きくなったころに母へ「たまに目にぽっかり穴の開いたおじさんとか見えるし、よく金縛りとか合うんだけど夢なのかな」と聞いたら
「アンタも見えるんだ」と言われて、母も昔は幽霊が見えていたという衝撃の事実が発覚。
薄々感じてはいたけれど、あれは幽霊で合ってるんかい!!と。
どうりで私が話したことに対して、母の対応が怖がる風でもなく塩対応だったんだと納得。

何やら母方の家系はたまに見える人が居るそう。
(介護していたのは父方)
そういうことはもっと早くに言ってほしかった。
ちなみになぜ母が幽霊が居ないということにしたかというと、教育に良くないし、実際この世に存在しないのだからね、というドライな回答でした。

そういう経緯から、これまで怖い体験はしておりますが、これからも大体スルーしていく予定です。
ほぼ無いような霊感なので、生活には支障が無いのがありがたいんだかなんだか。
幽霊放置していても、実害が無い(病気事故なし)というのが一番大きいのかもしれません。

そう考えると、やべえものを拾ったとしても、どうにか無害化してくれている守護霊様やご先祖様に感謝したほうがいいのかもしれませんね。

出典https://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1669544672/

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yoshida3

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