「心霊写真の中でもヤバいやつってのは持ってるだけで障りを引き起こすんだ」心霊写真をネット公開した深夜ラジオ。怪異はネットを通じて炎上していく。そしてとうとう現実に事件が起きてしまう。
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第一部 一話 深夜ラジオ
窓を叩く雨音が強くなってきた気がする。 時刻は深夜1時に近づこうとしている。 夕方からポツポツと降り出した雨は、今ではサーサーという雨音が室内まで聞こえるほどになり、さらに先程から風も強くなってきたよ ...
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第一部 二話 悪ノリ
ラジオがCMに変わり、地元の中古車販売店の広告が流れてくる。 「…………」 ジローさん、自由だな。 ジローさんはたまに思いつきで番組内容を変更して小林アナを困らせることがある。 ラジオを聴いている側と ...
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第一部 三話 心霊写真鑑定ライブ配信
画面には白い部屋が映し出されている。 会議室のような白い壁の部屋に大きな机が置かれて、その向こうからこちらを向く形でジローさんを含めて4人の人物が座っている。 左から小林アナ、ジローさん、右側にいる長 ...
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第一部 四話 恐怖の拡散
右京「じゃあ続きいきます?」 ジロー「お願いします」 そうしてまたすごい勢いで右京さんが写真を鑑定していく。 右京「これは抜け殻、これも抜け殻、こっちは本物、これはそもそも偽物、これは抜け殻、これは本 ...
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第二部 五話 この悪夢は現実です
一体何がどうなっているのか。 予定より少し遅れて開始した生放送は1時間も持たずに中止となった。 派手にぶっ倒れた勧請院さんの容体を確かめる。 机にぶつけた拍子だろうか、結構な量の鼻血が出ている。 倒れ ...
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第二部 六話 ネット炎上。救いを求めて京都へ。
「現状わかっている範囲で、友達や家族が自殺あるいは自殺未遂という書き込みが数件。番組あてに報告してきてる数なんで実際にはそれ以上いると思われます。本当に死んじゃった人の数は不明ですが、まあ……ゼロって ...
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第二部 七話 つきまとう怪異
快調に高速を飛ばして昼過ぎには名古屋を通過。 高速を降りて国道へ入り、しばらくして山の中へと進んでいく。 だんだんとカーブが多くなっていき、人里離れた山道をひた走る。 山に遮られて日の光が届かない山道 ...
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第二部 八話 それでも進まなければ
気がつくと車は停止していた。 後頭部の痛みで現実に引き戻される。 阿部ちゃんはハンドルにもたれかかって肩を震わせている。 「うぅ……」 「痛てて……すいません」 後部座席の皆も生きてるようだ。 まだ少 ...
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第二部 九話 専門機関・高頼寺
高頼寺には30分ほどで到着した。 境内は広く、駐車場も20台ほど停められるスペースがある大きな寺だった。 相楽氏達が乗る高頼寺のワンボックスに並んで車を停める。 僧侶達が慎重に箱を境内へと運んでいく。 ...
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第二部 十話 暗闇の惨劇
京都から帰った翌日、仕事の合間にツイッターやLINEやメールで各種の問い合わせや苦情に対応しつつも、俺はすっかり油断しきっていた。 民明放送の会議室で番組を継続するかどうか揉めた時も、解決したのだから ...
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第三部 十一話 怪異の正体
民明放送で起きた心霊現象は日本に戻ってからも続いていた。 南米数カ国を巡る取材旅行に行くことになったのは、雑誌創刊30周年を記念した大特集のテーマに、オーパーツという今更なコンテンツを特集したいと編集 ...
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第三部 十二話 霊能者達
麦かぼちゃさんが民明放送に来たのは夕方になった頃だった。 窓の外が夕焼けのオレンジに薄く色づき、少し暗くなってきた会議室の電灯をつける。 相楽さんの到着から3時間あまり。 その間、相楽さんに取り憑いた ...
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第三部 十三話 それぞれの除霊方法
「ううぅうぅ…………」 背中を丸めて呻く平野さん。 老婆の真似をしているような姿勢だ。 口は半開きで、虚ろな目は白く濁っている。 一見すると取り憑かれた状態だ。 「ちょっと!平野さん!……平野さん聞こ ...
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第四部 最終話 事態の収拾。そして。
その時のことは、正直言って今でも信じられない、と思う。 よくできたCGを見せられているのかと思ったし、それならば篠宮さんの仲間達まで巻き込んだ壮大なドッキリ作戦だったわけで、それならそれで笑って許せる ...
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【ありがたすぎてシェア】「深夜ラジオ」に対する台湾の皆さんの反応
やこう「深夜ラジオ」に台湾の読者さんから200件近いコメントをいただきました。 Unlinさんという台湾の方が翻訳して台湾の怪談サイトに掲載してくれています。 読者さんからのコメントが何よりの励みにな ...